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忘れた頃にやってくる読書メモ 1

読んだ本を記録しておこうと思いました。







一つの肉体を共有する双子が辿る、享楽と退廃の冒険談という内容です。
この作品はずっと昔に新聞で、ファンタジーノベル大賞になった記事を読んで知りましたが、ファンタジーがあまり得意でない私は、読むことはないだろうな~と思っていたものです。
登場人物の名前が「バルタザール」に「メルヒオール」!これだけで敬遠してしまいそう(なぜ?)なのでした。
しかし、ある日なぜか手元にこの本が!
読んでみたらあら不思議!面白い面白いでスイスイ読了してしまいました。
まるで外国の翻訳小説を味わっている感じです。
これが著者デビュー作なんてアンビリーバボー!まったくスゴイ作品でした。






女性という生き物が怖くなるお話が11篇の短編サスペンスです。
全てが悲劇的な終わり方ではなく、笑えるようなオチがついている話もあったりします。
乃南アサを読むのはこれが初めてですが、サスペンスになっていく過程の心理描写がヒリヒリと染み渡ってきます。
そういえば、いつぞや志田未来主演で「ウツボカズラの夢」というサスペンスドラマが放送されていましたよね。タイトルがもう不気味な予感。で、その原作が乃南アサなのです。






私が原田マハの小説を、この作品から入ったのは必然でしょう。
何しろ私はアンリ・ルソーの絵が子供の頃から大好きで、知らずに買ったポストカードがルソーだったくらいです。つまり、ルソーという画家の名前を知る以前からルソーの絵画に魅かれていたわけですね。
ちなみに初めて好きだ!と感じたのは家にあった画集の「第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神」でした。
rousseau2018

これがルソーとの出会い。
青空に浮かぶ自由の女神と、下界にいる細かい人々の対比が子供心にとてもシュールで新鮮に映ったんですよね。
さて、小説の内容ですが、アメリカ人のキュレーターと日本人女性の研修者が、スイスでルソーの代表作「夢」に似た絵「夢をみた」の真贋を競うというもの。手がかりとして提示されたのはルソーにまつわる七章から成る物語で、その物語が作中作で書かれているので、読者は二つの物語を同時に読み進んでいく構成となっているのです。
一応ミステリー様子はあるのですが、全てが解明した時には大きな感動が待っていて、久しぶりに味わった、読み終わりたくない、いつまでもお話が続いて欲しいと思える小説でした。



そして一年経って、こちらの本がやってきました。


これも原田マハの美術小説(?)です。
今度のはマティス、ドガ、セザンヌ、モネそれぞれの物語です。
けっこう衝撃的だったのはドガで、踊り子の絵が有名な画家ですが、その背景にあるモデルの少女の境遇などに少なからず衝撃を受けてしまいました。彼が描いた踊り子達はパリオペラ座のバレリーナらしい。(「子ねずみ」と呼ばれていたならばあるいは生徒?)
全てはフィクションではありますが、そんな物語がリアルに感じられるのは、キュレーターでもある著者の、美術世界への造詣の深さが下地にあるからなのですね。また場景描写の文章が美しくて、画家の周りには常に美が寄り添っているものなのだとつくづく感じてしまいます。嗚呼ジヴェルニーの庭に行ってみたい!
物語に登場する絵画たちは、読みながらもすぐにスマホで調べられるので、より物語の世界を理解しやすいと思いますよ。(スマホって便利!)
この著者にはぜひぜひ今後も美術小説を書き続けて欲しいと思っています。
それにしても原田マハのお兄さんは原田宗典氏で、私はよく彼のエッセイを愛読しておりました。その中によく「妹」の記述が出てきますが、それがこの原田マハのことなんですよね~。なんだか不思議。あの「妹」が書いた本を今自分が読んで感動しているなんて(笑)




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