今日の1曲 「罪の味」 ナボコフの匂いが漂う
夫婦デュオ「ハンバート ハンバート」を初めて知るきっかけになった曲です。
TV番組「2クール」という、小林聡美ともたいまさこコンビが毎回異なるシチュエーションで行うトーク番組のエンディングに、しっかりフルコーラスで流れていた名曲。
かと思っていたらこれドラマ?だったの??(いまだによくわからない)
10年以上前の番組で、放送初回だけ観たことがあった気がするのですが、トーク番組だと思っていたので他の回は観ていないのでした(基本的にトーク番組自体あまり好きではない)
ハンバートハンバートは今年限定で「平日しかライブをしない」方針を打ち出しています。
それは3人のお子さんの為。
学校行事もライブも週末が多いので、ここは働き方改革として家族の時間を選んだのです。
子供と過ごす時期は限られてますからね。
それによって客足が減ることはなかったそうで、何よりでした。
さて、この「ハンバート ハンバート」という名前、私は当時もすぐにピンときたのですが、ナボコフの小説「ロリータ」の語り手(一人称小説なので)と同じ名前です。そう、「ロリコン」の元ネタというか、元祖ですね。全ては彼の性癖から始まった。
デュオの名前を決めるときに、おしゃれなフレンチ・ポップをやりたくて、フレンチ・ポップ=ロリータのイメージから、ハンバートハンバートになったそうな。わかったようなわかんないような・・・ロリータロリータではイロモノバンドになっちゃいそうだもんね。
私はナボコフの「ロリータ」を読んでいるので、最初にこの「罪の味」を聴いた時、これは小説のあの場面を歌ったものではないか?と思いつきました。
歌の中の「おまえ」はもちろんロリータを指してます。
確かに小説の中でハンバート氏は殺人を犯してしまう。その後の心境にこの歌の歌詞はドンピシャだと考えたのですがいかがでしょう。特に歌の最後に出てくる「バイバイマイハニー」のフレーズを聴いて確信してしまった!
ま、本当のところはわかりませんけどね。