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今年初の本の備忘録 短編

tanpen2020-1





桜庭一樹の著作はいくつか読んでますが、短編は初めてです。
この本には6編入ってますが、印象的なのは「モコ&猫」という一編。
料理の時に「ごま油」を使うたび、この作品を思い出すことになろうとは思わなんだ(笑)

大学の講義で初めて会った少女モコと少年猫。
猫がモコを描写した衝撃の箇所を胡麻油色で引用してみました。

モコの顔は黒くて、ミニスカートからのびる細い脚も地黒っぽい肌で、からだ全体が夜の台所の隅で光る胡麻油の瓶みたいに鮮やかに黒光りしていた。いや、てかってた、といっていい。言い方を換えると、脂性だ。

すっごーい…
私が中学の時の、クラスメイトの女の子を思い出します。彼女も地黒で脂性、いつも前髪がテカったおでこに張り付いていたっけ。

猫「胡麻油の、瓶に似てますね」
モコ「はぁ?」


ちょっとおかし味のあるラブストーリーというか、血迷いかけた青春の名残りのようなお話なのでした。




いつかの「王様のブランチ」で著者インタビューを観ていて知った作家さんです。
5編の短編集です。
でも5編全てが繋がりのある連作なんですよね。
結末が想像できてしまう話もありましたが、叙述トリックのようなものもあったりして楽しめました。




朱川湊人(しゅかわみなと)も読んだことが無い作家さんでしたが、これも随分前に読んだ短編集です。
実はジャケ買い。見ての通り意味深な美女の横顔と、帯の「ゆっくりとページをめくっていけば、やがて世界は一変する」という惹句に魅かれたのでした。どんでん返し好きなもので。
朱川さんはノスタルジックホラーの名手ということで、けっこう私好みなのかも。それに「花まんま」という短編集で直木賞をとっていたのですね。それも読んでみたい。
そして一昨年の「世にも奇妙な物語 秋の特別編」の中の一編「クリスマスの怪物」の原作者でした。川栄李奈主演のホラーで印象に残っています。「世にも~」では他にも原作を提供しているようです。(たぶん全部観てる)
短編集は一話目が印象に残ることが多いのですが、あえてそういう順番になっているのでしょうかね?一発目ドーン!と。
どのお話も面白かったのですが、途中からこれ以上は「無理!」という一編がありました。そのグロテスクな部分にどうしても読み進められなかった。すみません。
と、いろいろな歪んだ愛の形が詰め込まれた「ダークでピュアな恋愛小説集」です。





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