「世にも奇妙な物語 '20夏の特別編」と脱線おしゃべり
acworksさんによる写真ACからの写真
放送からずいぶんと日にちが経ってしまいましたが、7月に「世にも奇妙な物語 '20夏の特別編」が放送されました。
季節の風物詩的なステキな番組です。
今回も一つ一つのお話の感想などを書いていきます。
1.しみ
クリーニング店の娘が、ある女性客から預かった衣類のシミを落とそうとするが、落ちるどころかシミは広がり人の顔のように見えはじめる。そこから父親の秘密を知ることになり、自身が悲劇に見舞われる内容。
めちゃくちゃホラーでしたね~
シミが人の顔になっていくところがすごく気味が悪かった。
夢オチのようなものかと思いきや、もう一つ最後に不気味なオチを見せてくれて面白かった。
私の家のそばにあったクリーニング店は4年前に無くなってしまいました。
なので、今はよく行くスーパーに入っているクリーニング取次店に頼んでいます。
でも冬のコート類は宅配便でお願いしています。遠くの地方で洗濯されて10日くらいで戻ってきますが、お値段が魅力的なんですよね。
広瀬アリスは私にとって好感度高い女優さんです。
初めて知ったのは米倉涼子の「35歳の高校生」で、クラスのいじめられっ子女生徒役でした。このドラマには菅田将暉もいじめっ子クラスメイト役で登場。新川優愛ちゃんもクラスカースト最上位にいる女生徒役で出演してましたね。
2.3つの願い
食事中に妻が突然姿を消し、警察に捜査依頼した夫は、状況から自分が疑われることになってしまい、昔働いていた店で見つけた「願いを叶える魔法のランプ」の話をする。それは今の自分があるのはランプの精が3つの願いを叶えてくれたからだという奇妙な話だった。
滝藤さん、ご活躍です。
今度はランプの精になって現れました。
この話は始まりはミステリーであり、中盤はファンタジーであり、最後はホラーのような不思議な内容でした。
オチは結局パラレルワールドで、無限ループになってしまうじゃん!と深く考えてはいけません。
タイムリープものは目の前の事象をありのままに楽しむのがルールなのです。
私はタイムマシーンなど、過去や未来へ行くお話は大好きです。
「バックトゥザフューチャー」はタイムトラベルものとしては一番楽しめた映画です。
ここでユニークなSF小説を紹介。
レイ・ブラッドベリの短編に「雷のような音」という小説があります。
未来の旅行会社がタイムトラベルで白亜紀の恐竜を狩るツアーに客を案内して、客がそこで起こしたアクシデントによって未来へおかしな影響を与えてしまったというSF小説です。
要は気象学のバタフライ効果が起きてしまったわけなんですが、原作はその変化が大きくなく微妙で、でもそこがじんわりと怖ろしくておもしろかった。
上の短編集の中の一編にあります。
「雷のような音」は「サウンド・オブ・サンダー」のタイトルで映画化もされています。
私この映画観てるんですが、面白かったのかどうなのかよく覚えてません。
短編を映画にしているので大きく改変されているはずなのは明らかですが、中身はすっかり忘れてしまいました。
「バタフライ・エフェクト」という映画もありますね。(「バタフライ効果」の意味)
こちらの映画はけっこう面白かったと記憶しています。
たしかエンディングが2種類用意されていたようです。(セルDVDには3種類)
私はそれに気が付かず一つのラストしか観ずにDVDを返却してしまいました。
伊藤英明は久しぶりです。
伊藤さんは世間では男らしいイメージを持たれている感じですが、私にはまだ「僕のヤバイ妻」のイメージが残っていて、今回もいろいろと翻弄されている様子が「そうだ、これが伊藤英明だ」と視聴していたのでした。
今回の「世に物」では「3つの願い」が一番見ごたえがあったかも。
3.燃えない親父
火葬場で父親の遺体が何度やっても燃えないのは何か心残りがあるからでは?という結論に達して家族が心当たりを探るがどれも見当違いだった。父親の本当の心残りとは何だったのか?
主演は杏です。
今年は大変な年でしたね、杏さん。
この先もなんとか頑張ってほしいものです。
このお話はコメディですが、家族の思いや葛藤があらわになり最後は温かな気持ちで締める良いドラマでした。
杏の弟役に松下洸平!
売れてます。最近も「MIU404」のゲストで観たばかり。
松下さんのあたふたする演技がおもしろい。コメディも向いてる。
ここから脱線。
ドラマで杏と洸平のお母さんの名前が「茉莉花(まりか)」といい、ジャスミンの花の意味なんですが、ふと思い出したのが名香智子の「パートナー」という競技ダンスの世界を舞台にした傑作漫画。
この漫画大好きだったんですよ~もちろんコミックス全巻持ってました(今は無い)
ソシアルダンスはこの漫画を読めば全て学べる!と思っていた私です。ちなみにバレエなら有吉京子の「SWAN」ですね、当然。
で、その「パートナー」の主人公の名前が茉莉花なのです。漫画の中でもジャスミンのことにふれられていました。
人名では「まりか」と読むのが多いですが、ジャスミンとしての茉莉花は「まつりか」と読むのが正しい。
それだけです…はい。
4.配信者
テレビ局のADとして働く青年が、ネットの生配信の中で殺人者に追い詰められていくサスペンス。
acworksさんによる写真ACからの写真
わ~あらすじを端折りすぎですね、すみません。
「バズるネタ教えてあげようか」というコメントに反応してしまったことからおこる恐怖の時間です。
ネット用語はいろいろとありますね~「バズる」=注目を集めるといった意味です。
.でもこの話は怖かったですよ~ハラハラさせられました。
自分を殺そうと追い詰めてくる様子がリアルタイムで、しかも殺人者目線でこちらを見ているわけです。自分は隠れているつもりでもスマホ画面ではその様子が全部映っている。配信を見ている人達は面白がって、あれこれコメントで行動を提案したりしますが、その中には、犯人に気づかれたくない余計なコメントが含まれている部分があったりしてさらにスリリング!
トイレに隠れるシーンが特にドキドキでしたが、ドラマでも映画でも、なぜか隠れる場所がトイレなのはなぜ?私なら身動きが取れなくなる場所には絶対に入りたくありません。そういうイライラ感含めたところにサスペンスが盛り上がるんでしょうね。
それにしてもあのラストは何だろう?ドッキリだったのかその後悲劇が起こるのか…
奇妙な世界の出来事じゃなくても成立するサスペンスドラマでした。
今回の「世に物」は全部面白かった。
秋の特別編の予告も早々に放送されていて期待が高まります。