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「世にも奇妙な物語 '20秋の特別編」の感想(ネタバレ)

yonimo2020




前作「夏の特別編」の放送終了後に「秋の特別編」の予告が流れてましたが、その時からずっと楽しみにしていた今回の特別編。
やはり大竹しのぶが出演することが大きな期待だったのです。

では放送順に感想などを書いていきましょう。


1.「コインランドリー」 主演 濱田岳
  派遣切りにあったフリーターの男が、コインランドリーの乾燥機から欲しい物を手に入れられることを怪しい清掃員から教えられる。乾燥機から出したモノは一日で消滅してしまうが、男は調子に乗って大金や彼女になってくれる理想の女性を出し続ける。そんな自堕落な男を見ていた人物がポツリと願ったことが、男の運命を決めることになってしまうのだった…

まあ「世にも…」にはよくあるパターンの物語でした。
就活中の女の子がやたら積極的に濱田岳に絡んでくるのが不自然だったけど、「世にも…」の世界だからね。みんな違ってみんな変ということで。
清掃員役のコロッケが、なかなか不気味な佇まいを見せていました。途中でモノマネとか見せるのかと思いましたが、真面目に役を演じてました。



2.「タテモトマサコ」 大竹しのぶ・成海璃子
婚約者が突然自殺してしまい悲しみにくれる主人公の女性(成海璃子)。
しかし、その死には不審な点が多く、どうやら主人公と同じ部署で働く「館本雅子(タテモトマサコ)」という無口な女性(大竹しのぶ)が関わっているらしいことを突き止める。タテモトマサコのことを調べるうちに周囲ではおかしなことが立て続けに起きるが、ついに本人からその理由を話させることに成功した。実は主人公は、タテモトマサコに反撃するべく罠を用意していた…


いやーこの話は怖かったけど面白かった!最近ではベストのデキではないでしょうか。
ネタバレするとタテモトマサコ(大竹しのぶ)が自分が言ったことに他人が従うという、「言霊」を操る能力を持っているのだけど、暗示をかける能力と云った方がわかりやすいですね。
自殺の暗示はけっこうフィクションの世界では多いけど、この大竹しのぶの演技を見たら最強の暗示マスターだと思いますよ。
言葉の持つ力について語る部分では、捉えようによってはSNSに誹謗中傷を書き込むことへのアンチテーゼにも取れました。

初めの方は大竹さん、全く喋るシーンが無くて、喋る直前に画面が切り替わるので不気味さに加速がついて、うまい演出だなと思いました。
そしてクライマックス、タテモトマサコが自分のしてきた犯罪を会社の屋上で成海璃子に告白する時の演技が凄かった。声の出し方に緩急自在のセリフ回しと虚ろさの中に垣間見える狂気の表情!
その全てが、タテモトマサコが大竹しのぶに憑依しているかのようで鳥肌ものでした。

最後は正義の成海璃子から意外な反撃を受けてしまいますが、なるほどのオチ具合。
私はこの話、すでに2回観ました。
この「タテモトマサコ」は映画にできるのではないかしら?ホラー映画にもなるし、サイコサスペンス映画にもなる。
タテモトマサコの生い立ちから始まって、暗示の能力に目覚めるも、そんな力を持つ自分への嫌悪と苦悩…恋愛をしても自分の発した言葉でバタバタ相手が死んでいく絶望と孤独。そしてついに犯罪の道へ…
などなど妄想がとまらなくなってしまいます。それほど「タテモトマサコ」のインパクトが強かった。
「タテモトマサコ」を観て、私はなんとなくアガサ・クリスティーの「カーテン」を思い出しました。私がポワロシリーズで最も恐怖を感じた物語です。
自分が意識していないところで人に操られていたらと想像すると、ものすごく恐ろしい…



3.「イマジナリーフレンド」 広瀬すず
幼い頃、自分にしか見えない想像上の友達だったウサギが、大学生になった主人公の前に突然現れるようになった。
ウサギは大学にも現れ、徐々に主人公の行動を批判しだすようになる。
あるきっかけでケンカをしてウサギは姿を消してしまう…
その後、主人公に魔の手が迫ってきて…


最近読んだ某漫画に「イマジナリーフレンド」というものが出ていて、そういうものが子供の頃に居ることは珍しいことではないと知ってショックを受けました。想像上の友達が珍しいことではない?何もないところに話しかける小さな子供ってホラー映画に出てくるではないか。イマジナリーフレンドに話しかけていたのなら恐怖も半減ですが。
まあこのイマジナリーフレンドのウサギは主人公の死んだお姉さんで、主人公と母親を見守るために出現したものだったんですね。予想外の感動話なのでした。
主人公の広瀬すずをナンバしてきた不良学生が米津玄師かよ!という容貌でSNS上で小さくバズっていたことを付け加えておきましょう。




4.「アップデート家族」 高橋克実・吉川愛
三世代で暮らす家族の父親が、だらけた家族の様子を見て家族を効率化するためにアップデートを行うことを決意。
役割ごとの母親が5人に増え、兄と弟は合体、祖父母は置物に変化、黒崎という表札は「CR」になる。娘は逆上して父親を殺してしまうが、アップデートして新たにイケメンの外人が父親に、自分はアニメの少女に変化して全てが丸く収まるのであったww

あ、全部書いてしまいましたね。
これ漫画が原作なんですかね?
1話で尺をとるよりドラマのつなぎで入れるくらいで充分な軽いノリのお話でした。



以上が「秋の特別編」の感想でした。
とにかく今回「タテモトマサコ」のインパクトがすごかった。保存しておこうかな。
何度も言ってしまいますが、本当なら今年の春は大竹しのぶの舞台を観ていたはずだったんですよ。
生大竹さんを早く観たいです。
すべてはコロナが終わってからですね。
あと、タモリさんの声がだいぶ弱々しいものになっていて気がかりでした。仕方ないことなのでしょうけど…










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