10月はハロウィンとブラッドベリ
今年の10月は旅行だドライブだ、親が泊まりに来るだのなんだので忙しすぎてしまい、いつもはこじんまりとトイレにだけでもとハロウィン飾りをしてましたが、今年は何もしてません。3階からグッズを持ってくるのがもう面倒くさい。
やはり人間、時間や心に余裕が無いと、インテリアの楽しみのようなことも後回しになってしまうのですね。
クリスマスこそはきちんと季節感のある飾り付けをしたいものです。
そういうことで、ブログ内だけでハロウィン気分になってみましょう。(全てTDLのスナップです)
一番好きなアトラクションと言っても過言ではない、「ホーンテッド・マンション」のお庭から。
入場待ちでも楽しめるのは嬉しいです。
ちょっと昔の写真ですが。
「ホーンテッド・マンション」の墓石の名前は、ユニークな意味を含ませたものばかりなことはご存知でしょうか?
例えば右側のお墓に「deadly nightshade」とあります。
これは猛毒を持つことで知られる「ベラドンナ」の英語名らしい。
中央は「witch hazel」で日本名「アメリカマンサク」という植物。花言葉は「魔力・呪文」でいかにもww
そして左側は「hen bane」で日本名「ヒヨス」という花。これにも毒性があるそうです。
毒植物シリーズできたか!と練られた墓石名に感心しきり。
10月も今日のハロウィンで終わりですが、私の中では10月=ハロウィン=レイ・ブラッドベリというくらいに10月はブラッドベリの月なのです。
例えば上記画像の「deadly nightshade」のnightshadeの部分に反応した私。
ブラッドベリの長編小説「何かが道をやってくる」の主人公の少年が、ジム・ナイトシェイドという名前なのでした。(「ナイトシェイド」はナス科の植物の意味)
ハロウィンの夜に町にやってきた、邪悪なカーニバル団を除き見た二人の少年が遭遇する幻想と怪奇の物語です。
回転木馬で大人が子供になって悪事を働くシーンは、「黒いカーニバル」の中の「黒い観覧車」と共通する部分ですね。
ちなみに「何かが道をやってくる」は昔TVで映画を観たことがありました。録画までしてあったのに、ビデオテープだったのですでに処分してしまった(泣)
そういえば、ブラッドベリが案内役で出演していたTVシリーズをどこかで観られませんかね?昔TVで観ていましたが、その後DVDになった話も聴かないし・・・
ここで紹介する一冊「十月の旅人」の中の一編、「十月のゲーム」もハロウィンを舞台にした物語です。
息子が欲しかった夫が、自分に全く似ていない娘を産んだ妻を憎み続け、ついに妻へ復讐する決心をして、ある恐ろしいゲームを企てます。
これは「おおっ!」と言うくらい残酷なゲームでした。ゲームに参加した子供達は一生のトラウマになることでしょう。
映像化しても面白そう。
もう一つ「10月はたそがれの国」の中にある「集会」という一編もハロウィンが舞台。
こちらは本物の怪物一族がハロウィンの夜に集まる物語ですが、一族でも身体が弱く特別な能力を持たない少年ティモシーの孤独を描いています。
萩尾望都がコミカライズして、それがまた素晴らしい作品になっているのでこちらもお勧めしたいです。
こんなことをつらつら書いていたら、無性にブラッドベリが読みたくなってきてしまった!
最後は「テーブルウェア・フェスティバル」で見かけたハロウィンのテーブルセッティングで締めましょう。
大人なハロウィンテーブルですね。