「いけない2」を最速で読み終わってしまった件
前回の記事は「いけない2」を読み始めたことでしたが、あれから間もなく自分にしてはとても早く読み終わってしまいました。
先が読みたくて、謎を解明したくてたまらなかったのです。
「いけない1」の設定同様、今回もとある地方都市が舞台です。
そこで暮らす人々に降りかかる事件とその顛末が、各章の最後に写真で提示される形の新感覚(?)ミステリーです。
写真があることで、その事件が実際にあったかのような気分になるところが醍醐味であり、同時に真相が閃いた時のゾクゾク感がたまりません。
はじめ、1章の「明神の滝に祈ってはいけない」は、最後の写真を見ても「?」ということになりまして、しばらく真相がわかりませんでした。終盤の、殺人者が回想する言葉の意味がわからなかったし、この章だけは始めと終わりに写真が2枚使われている。
謎を解くまでは次の章には行かないことにしているので、1日考えていましたっけ。
そしてお風呂に入っている時にある考えが閃いたのです。そしてすぐに本を確認。「やっぱり!そういうことか!」と解明したと同時にゾォ~としてしまいました。これは怖いしミスリードの仕方がうまいです。作者の思うようにリードされてしまっていた~
1章は殺人者の描写が淡々と語られていくところがかなり怖くて、残酷な展開にぐったりなのでした。
2章を読めば、1章の謎はわかることになっているので頑張って考えて良かった~
と、一番考え込んだ1章でしたが、残りの章はそれほど悩まずに謎が解けました。
最終章は全ての章で起きた事が繋がっていくので一気読みしてしまいます。
「なに~!?」と思うような驚愕の繋がりに唖然でした。
とにかくハラハラドキドキといや~な気分を充分に堪能できる「いけない2」でした。
「いけない3」に続いて欲しい!
是非よろしくお願いします!
このカバーイラストも不気味ですよね。
で、今は予定通り恩田陸の「薔薇のなかの蛇」を読んでいるところです。